悪質なWPプラグイン開発業者に騙されないために

近年、WordPressプラグイン開発を行う会社が増えてきました。
優良な開発会社もいますが、中には悪質な会社もあります。

よく耳にするのが「相手に逃げられた」といったものです。
これはお互いの打ち合わせや契約条件、開発状態がどういったものか詳細にわからないので、どちらに非があるか判断できませんが、悪質な業者を見抜く方法はあります。

以下から記述する内容は、あくまでWordPressプラグイン開発者としての意見ですので、実際と異なることもあるかもしれません。
少しでも参考になれば幸いです。

WordPressプラグインを公開していない

WordPressプラグインの開発に力を入れている会社の場合、WordPressプラグインを公式ディレクトリで公開しております。

公式ディレクトリに登録するにはいくつもの手順を踏む必要がありますが、その中にWordPress公式の審査があります。
この審査は主にプラグインの内部(主にファイル構成、ソースコード)をチェックするもので、これがWordPressの基準を満たしていないと審査が通りません。

この基準を満たしていないプラグインの場合、なんらかのエラーが発生したり、脆弱性がある可能性があります。

つまり、公式ディレクトリに登録済みのプラグインを開発した会社は、最低限のスキル(無駄なバグや脆弱性を出さない)があることがわかります。

実際にあった話ですが、他社から業務を引き継いだ際、WordPressの基準どころか、脆弱性や問題点が多数あるプラグインを引き継いだことがあります。
まず、この問題探しに時間がとられ、引き継いだ開発は遅延しました。

このように、不要な労力やコストを省くという意味でも、開発会社選びは慎重になる必要があります。

クラウドソーシングサイトは使わない

クラウドソーシングサイトには色々なタイプの企業や個人事業主がいます。多くの優秀な人材がいます。
しかし、クラウドソーシングサイトは気軽に登録・使用できる反面、外れ業者に当たることもあります。

その際の判断基準として、”安かろう”で選定しないことです。
“安い”ということは、手を抜いていたり、サポートが不十分だったり、スキル不足な場合があります。

それなりのサポートやスキルを求めると、価格もそれなりになるはずです。

密にメッセージ等をやりとりし、合うかどうか、スキルがあるかどうかを判断します。
できれば、実際に会って、信頼関係を結べるような業者がよいかと思います。

完璧な開発は不可能

開発会社が予期しないエラーやバグが発生することは多々あります。

年月が経ち、サーバー構成やWordPressバージョンが以前と変わっていた場合、責任は開発会社にない場合が多いです。
WordPressやPHPバージョン等が変われば、以前は有効だった関数や方法が無効あるいは非推奨になることがあります。
これは予測できません。

苦情を出す前に、エラーやバグが開発会社に責任があるかどうか判断する必要があります。
また、契約書では瑕疵担保責任はどうなっているかご確認ください(有効期間は六ヵ月~一年以内が多いかと思います)。

おわりに

会社といっても、結局は人対人です。
様々な誤解やすれ違い、認識の相違は発生して当然です。

そういったものを防ぐ意味でも、ヒアリングは大切だと思っております。
ヒアリングは、実際に会わなくても、電話、Skype、チャットワークなどといった連絡手段でも可能です。

私は、気になることや疑問点があると、すぐに何らかの連絡方法で尋ねます。
意思疎通がうまくいきますと、開発スピードも進みますので有益です。

チャットワークID:olivesystem

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